2016年08月12日

母の入院

覚えている限りでは、過去母は3回入院した。
1回目は私がまだ小学生に上がったばかりのころ。

多分、家のいざこざで実家から離れ、少し離れたアパートに住んでいた頃。
心の病だった。
母に帰って来て欲しいと、泣きながら電話したのをすごく覚えている。
あの頃何があったのか、よく覚えてない。
その後別のアパートに移り、しばらくして新しい家が建った。

つぎは私が中学生の頃。
その時も心の病。
母がおかしな宗教にはまったり、家におかしな霊能力者を連れて来て、怖くて怖くて、
当時つけていた日記に「悪魔が来た」と殴り書きしたのを覚えている。あの日記はどうしたかな。
母は地元の精神科へ入院した。何度か父とお見舞いに行き、元気づける為に好きな音楽をカセットに録音して渡した記憶がある。祖父が認知症になって脳梗塞で亡くなったり、家族の会話も少なくなり、家の中が一番荒れていた。

じきに母はC型肝炎に感染している事がわかり、
肝臓の治療で隣の街の病院に入院した。もしかしたらもっと昔に判明していたのかもしれないけど、私が高校生の頃。
母は肥満だったけど、退院後はすっきりやせて、伯母に痩せたね、がんばったねと褒められていた記憶がある。

そして今週の月曜日、母は四度目の入院をした。
少し前から兆候はあった。「料理を作れなくなってしまった」「足がスポンジのようにふわふわして、立てない」。また落ち込んでいるせいかと思って「料理なんてしなくていい。おそばなら茹でるだけ、お刺身なら切るだけでしょ?無理しなくて良い。」足は体力不足のせいかと思って、「歩かないと、歩けなくなっちゃうから、少し家の周りを回るだけでも良いから散歩してみたら」と電話で声をかけた。
すぐに実家に顔を出しに行けば良かったのに、大したことないと思って家には寄らなかった。
私が仕事をしている時間、母は救急車で病院に担ぎ込まれた。

足の不快は、新しく処方された統合失調症の薬の副作用だった。
ここ数日はほとんど歩けなくなるくらいに悪化し、紹介された隣町の大きな精神病院にかかると即入院になってしまった。
昨日お見舞いに行って来た。
ボディーチェック、持ち物はすべて預けてから鍵を開けて入るおおげさな隔離病棟に不安になった。
身近な母が、届かぬ存在になってしまった気がした。

母は個室に入れられ「助けて、地獄だ、足が気持ちが悪い、身体が硬直している、出して」と繰り返して泣いていて「もっと早くに会いに行けば良かったね」と私も涙を溜めたけど、こぼしはしなかった。
どうしてどうして。
元気だった頃の母の姿がよみがえる。

母。
私の夫、子供たち。
実家の父と高齢の祖母。
仕事。

色んなことをこれからどうして回して行くべきか、どうしたらいいのか、わからない。
母と別れたその日の夕方、実家に行きカレーを作った。

仕事が盆休みでよかった。
でも心のどこかに刺さったとげのせいで、笑ってる時でも、ずっと痛い。

やれることを、一日単位で、やっていくしかない。
自分がつぶれるわけにはいかない。
私は心の弱い人間じゃない。だから大丈夫。


posted by まりあ at 23:35| Comment(0) | ダイアリ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする